納得してから始める治療

診察

初めてだから知っておく

うつ状態が気になる時の相談先は、基本的には精神科や心療内科ですし、精神神経科やメンタルクリニックなども同じと考えて結構です。普段受診している医師や職場の産業医にまず相談して、紹介を受けるのもよい方法です。次に、そういう医療機関をどうやって探すかですが、上記に挙げたように、信頼できる人に紹介してもらうという方法も良いでしょう。また、良い医療機関選びに、誰にでも当てはまる条件はありませんが、何より、行きやすく相談しやすいところが、ご自身にとって良い医療機関です。大病院、小規模クリニックなどではどちらがいいかと聞かれることもありますが、これもその人次第です。うつと同時に身体面でも心配なことがあれば、多くの診療科がある総合病院の方が便利でしょう。小規模クリニックなどでは、経験を積んだ専門医が籍をおいていることも多く、とりあえず話しだけでも、こうした考えであっても、対応してくれます。また、夜遅めの時間帯や土曜日も開業しているところを基準に考えるのもポイントです。実際に医療機関を受診すると、うつの症状について話していくことになります。話し合った上で、医師が治療した方がいい状態だと判断したら、現在の病状や治療方針などについての説明があるはずです。うつの治療は、薬物療法、精神療法、環境調整という3つの方法によって行われます。患者さんの中には時々、薬物療法での副作用を心配する人がいますが、ツラい症状を抑えて、和らげる働きを持った薬での治療になります。医療機関では、患者さんが納得して、同意を得られなければ、一方的に治療を進めることはしません。どんなことでも、遠慮なしに質問して、治療方法をしっかり理解することも大切です。薬によって症状が軽減できれば、カウンセリングによる精神療法にもゆとりを持って取り組めるようにもなります。精神療法で気持ちが落ち着いてくれば、薬の効果があがる可能性も高まります。このように、薬物療法と精神療法、それに必要に応じて環境調整も加えて、3つの治療をバランスよく進めていくことが大切なのです。